現代妖怪百科

日本全国の街角・夜・季節の風景に住む、 365 体の現代の妖怪。 1 日 1 体、 AI が描き起こす図鑑です。

このプロジェクトについて

むかしの妖怪は、説明できない不思議を昔の人が可愛がるための発明でした。 2026 年の今、説明できない不思議は減りましたが、 街には不思議な余韻が残っています。 終電のがしの真夜中、コンビニ深夜の蛍光灯、 雪国のシャッター街、 満員電車の沈黙。 そこに新しい妖怪を住まわせて、 街への愛着の入口にしたい、 というのがこの図鑑の主旨です。

47 都道府県 → 23 区 → 政令指定都市 → 1741 市町村の順に、 1 日 1 体ずつ書き足していきます。 365 体で 1 巻、 5 年で全市町村を巡る予定です。

公開済みの妖怪

001 終電のがし — 東京

山手線の内側、 終電後のホームの 23:57 - 0:18

スーツの肩に小さな駅のホームを背負っている人型の妖怪。 改札の電光掲示板が顔に流れる。 「明日でいいことを 1 つ」 思い出すと、 駅のホームを下ろして隣に座ってくれる。

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002 雪解けまち — 北海道

道央の住宅街の十字路、 雪の朝 5:32 - 6:48

子供くらいの背丈の白い羽織。 頭の雪のかたまりが季節とともにクリスタル、 蕾、 チューリップに変わる。 「ありがとう、 もう寒くないからね」 と話しかけると、 ポケットにクリスタルが入っている。

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003 商店街のほぐし手 — 大阪

千林・鶴橋・天神橋筋商店街の夕方 17:24 - 18:47

手ぬぐいから揚げたてのコロッケの匂いがするおばちゃん型。 エプロンに 47 種類のアメちゃん。 商店街のおばちゃんと 1 言挨拶を交わすと、 カバンの底にアメちゃんが 1 個入っている。

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004 ねぶたの残り火 — 青森

ねぶた倉庫前、 祭りの翌朝 4:19 - 5:50 と冬の夕方 16:38 - 17:22

透き通った提灯のような体に、 赤と黄色の火が静かに揺れている。 ねぶたの音 (ラッセラー) を 1 拍だけ口ずさむと、 肩のすぐ後ろに浮かんで 3 歩ぶんついてくる。

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005 わんこの数えびと — 岩手

盛岡の老舗のわんこそば店、 昼 12:47 - 13:31 と夜 19:05 - 19:58

帯から数取り器を 4 つぶら下げた小柄な妖怪。 1 日の終わりに 「今日できたこと」 を 3 つ声に出すと、 布団の枕元に座って 「ようがんばったね」 とつぶやいてくれる。

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006 牛タンの蒸気 — 宮城

仙台駅前の地下街、 夜 20:14 - 21:33

形のない蒸気の塊で、 中央に牛の優しい目が浮かぶ。 牛タンの最初のひと切れを 5 秒置いて 「隣の人の良いところ」 を思い出すと、 隣の表情を 1 段ほぐしてくれる。

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007 米のひと粒 — 秋田

大潟村・横手・男鹿の田んぼ、 新米の朝 5:40 - 6:22 と秋の田の夕方 16:50 - 17:33

5 mm の小さな米粒が地面から 3 cm 浮いて移動する。 お茶碗の真ん中の 1 粒を 1 秒だけ眺めて 「いただきます」 を心の中で言うと、 茶碗のふちで食べ終わるまで見守ってくれる。

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008 干し芋のひだ — 茨城

ひたちなか・東海・大洗の干し場と台所の窓辺、 冬の朝 10:12 - 11:47

薄い 1 枚の干し芋の形、 表面の白い粉が朝の光で光ったり影に潜ったりする。 干し芋を食べる前に 「ありがとう」 と心で言うと、 茶碗の向こう側に 1 枚薄く影を落とす。

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009 餃子の湯気 — 栃木

宇都宮駅西口の餃子の像と餃子屋の暖簾、 昼 11:38 - 13:21 と夜 19:04 - 20:33

3 つの白い湯気の輪が組み合わさった形。 焼きと水と揚げの 3 種類のどれを選ぶか 3 秒迷うと、 皿の上に 1 つの輪を浮かべて、 選んだ調理法の良さを 1 段強くしてくれる。

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010 からっ風の置き手紙 — 群馬

嬬恋・草津・前橋の畦道と橋の上、 冬の昼下がり 13:22 - 15:47

薄い水色の封筒だけがからっ風の中に浮いている。 道端で 5 秒立ち止まって 「これが群馬の風か」 と思うと、 目の前に一瞬浮かんで、 服の繊維に水色の糸が 1 本残る。

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011 通勤電車の溜め息 — 埼玉

大宮・浦和・京浜東北線の朝、 7:14 - 8:47 と夜 22:08 - 23:33

薄い灰色がかった水色の靄。 1 駅だけ目を閉じて 「今日だけは早く帰ろうかな」 と思うと、 鞄の隙間に静かに収まり、 帰宅後にお風呂の湯気と混じって消える。 翌朝、 鞄が少しだけ軽い。

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012 落花生の殻笛 — 千葉

八街・富里・成田の落花生の畑、 秋の朝 8:07 - 10:22 と冬の夕食 18:47 - 20:11

1 つの落花生の殻に小さな穴が 1 つ。 拾って耳に当てると低い音が聞こえる。 家に持ち帰って食卓に置くと、 翌朝には殻が割れて中に新しい落花生が 1 粒入っている。

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013 江ノ島の砂踊り — 神奈川

片瀬東浜と鎌倉高校前の駅の踏切、 夕方 16:47 - 18:33

砂粒が空中で螺旋を描いて舞っている。 夕日が沈む 5 分前に素足で 7 歩歩いて 30 秒海を見つめると、 螺旋の軸が 1 度向き、 サンダルに 3 粒の砂が残る。 写真の夕日の色が 1 段濃くなる。

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014 米と水のあいさつ — 新潟

魚沼・燕三条・佐渡の棚田と酒蔵、 新米の朝 5:38 - 6:24 と雪解けの春の昼下がり 13:14 - 14:49

稲穂と水滴の双子の妖怪。 同じ食卓にお米とお水を並べて 「同じ土から来たんだね」 と心で言うと、 手を離して梁と井戸へ消える。 翌朝、 蛇口の最初のひと粒が少し甘くなっている。

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015 蛍烏賊の灯 — 富山

富山湾の桟橋と夜明けの浅瀬、 夜明け前 3:47 - 4:38 と夕暮れ 18:12 - 19:07

青白い小さな提灯の形、 中の光から 8 本の触手のような光が伸びる。 立山連峰のほうで深呼吸 3 回すると、 桟橋の先端に小さな光の点として浮かび、 靴の左の踵に青い印を残す。 翌朝、 目の下の隈が 1 段薄くなる。

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016 加賀のうす紅 — 石川

兼六園・ひがし茶屋街・山中温泉・輪島の工房、 朝 6:47 - 8:18 と夕方 16:32 - 17:49

薄い紅色の細い帯。 和菓子を買って包み紙を 30 秒手のひらに乗せ 「ありがとうございます」 と心で言うと、 包み紙の上に 1 本の帯のように現れる。 翌朝、 鏡で頬の血色が 1 段良くなっている。

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017 越前ガニの一脚 — 福井

三国港・敦賀・小浜の漁港、 冬の朝 4:33 - 5:51 と家族の夕食 19:17 - 20:22

越前ガニの 1 脚の形、 3 つの関節をしなやかに曲げて動く。 1 脚を関節 3 つとも 5 秒ずつかけてほぐして 「冬の海から来たんだね」 と心で言うと、 お茶に 1 滴の水滴を落とす。 翌朝、 手のひらが凍えにくくなる。

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018 ぶどうの粉 — 山梨

勝沼・塩山・甲州市のぶどう畑、 秋の夕方 16:18 - 17:47 と冬の新酒の夜 19:38 - 21:22

透明な紫の細かい粒、 米粒の半分くらい。 ワイン瓶のラベルを 30 秒見つめると、 裏に 1 行の祝いの言葉が浮かぶ。 最後のひと口でグラスの底の薄紫の影を飲むと、 翌朝、 空の色が 1 段深く感じられる。

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019 高原の昼寝 — 長野

ビーナスライン・美ヶ原・八ヶ岳・軽井沢・上高地、 夏の昼下がり 13:14 - 14:47

白樺と草の薄緑の柔らかい揺らぎ。 高原で 5 分だけ何もしないと肩に重なって深呼吸を一緒にする。 「ありがとう、 ここに来てよかった」 と心で言うと、 服の繊維に薄緑の色を 1 段移す。

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020 鵜飼いの提灯 — 岐阜

長良川の岐阜公園・関市・飛騨高山・郡上八幡、 夏の鵜飼いの夜 18:47 - 21:33

握り拳ほどの小さな橙色の提灯。 川面で「ありがとう、 1 千年以上続けてくれて」 と心で言うと、 波紋の中央に 5 秒留まる。 翌朝、 暗い廊下を歩く 1 歩目の不安が 1 段薄れている。

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021 駿河湾の凪 — 静岡

三保の松原・沼津・由比・焼津・田貫湖、 朝 4:47 - 5:58 と夕暮れ 17:22 - 18:33

海の朝もやの白い揺らぎ、 中央の空洞から富士山の裾野が逆さまに見える時がある。 朝 5 時に「今日もありがとう、 駿河湾」 と心で言うと、 服の襟元に薄い白の輝きを 1 段移す。

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022 喫茶店のモーニング — 愛知

名古屋駅・栄・大須・一宮・豊橋のレトロ喫茶、 朝 7:12 - 9:47 と閉店前 17:38 - 18:22

トーストと茹で卵とコーヒーの蒸気が絡み合った 70 cm の小人型。 「いつものでお願いします」 と言うと、 小袋の小倉あんを 1 つテーブルに置いて、 鏡の中に消える。

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47 都道府県の名簿 (地域順)

地域順の名簿。 角括弧の数字は公開順 (第 N 体)。 まだ書いていない県は 「これから」。

北海道・東北

関東

中部

近畿

中国・四国

九州・沖縄

このプロジェクトのきまり

ゆるくさの他の作品

この図鑑を書いた ゆるくさ は、 別の場所で違う種類の本も書いています。