Claude Code の事故を防ぐ・調べる
無料の診断ツール集

Claude Code を長く使っていると、いろいろな「気づきにくい事故」に出会います。トークンが想定の何倍も消える、長いセッションが突然開けなくなる、編集が静かに失敗する……。困っている種類ごとに、自分の状態をその場で調べられる無料の診断ツールを用意しました。すべてあなたのブラウザの中だけで処理し、ファイルやログはどこにも送信しません。気になるものから試してください。

今月の事故を一か所で総点検したい
2026年6月 Claude Code 事故まとめ
今月 GitHub で報告された取り返しのつかない事故を、データ消失・設定汚染・費用・捏造・相互運用の5つに分けて一覧にしました。各事故に、何が静かに壊れるかの一段の説明と、設定で先回りする手当てへのリンクつき。月刊で続けます。
自分の環境が安全か、何点か知りたい
Claude Code 環境安全スコア 自己診断(12問)
データ消失・暴走・課金・捏造を設定で先回りできているかを12問で採点し、0〜100点で出します。足りない対策ごとに、どの hook と、どの章で塞げるかを示します。著者が環境診断スコアを19点から85点へ上げた到達点に対して、いまの自分が何点かを3分で確かめられます。
サブエージェントに安全設定が継承されない
サブエージェントの継承 自己診断(5問)
サブエージェント(Agent / Task)には CLAUDE.md も hook もメモリも継承されないと報告されています。親で効いていた安全の歯止めが、いちばん自律で長く走る子の作業では外れている——その縦の相互運用への露出を5問で測り、注入と上限の手当てを示します。
worktree の隔離が黙って無効になる
worktree 隔離 データ毀損リスク自己診断(5問)
サブエージェントを isolation: worktree で並列に走らせると、隔離が黙って無効になり、コミットが意図しないブランチへ静かに着地する事故が報告されています。エラーも警告も出ない型への露出を5問で測り、実行前に止めるガードを示します。
固定したモデルが勝手に切り替わる・降格する
モデル切替タイムライン
「Opusに固定したのに質が揺れる」「いつの間にか安いモデルに落ちている気がする」時に。自分の .jsonl をドラッグするだけで、各ターンで実際に応答したモデル(message.model)を時系列で可視化し、Opusから下位の段へ無言で降格した回数と時刻を数えます。
費用・購読しているのに従量課金される
購読なのに従量課金 自己診断
「定額の購読のはずなのに従量課金が走る・枠に余裕があるのに前払いのクレジットが減る」時に。5つの質問で、4つの原因(共有設定の上書き/環境変数 ANTHROPIC_API_KEY の優先/サーバー側の購読資格の解決の失敗/Desktop版とCLIの併存)を切り分けます。Redditで187ドルの請求の報告(起票68406)。
費用・トークンが想定より速く消える
トークン消費アナライザー
「軽い作業のはずなのに枠がすぐ枯れる」時に。自分の .jsonl を解析して、トークンが実際に何に消えているか(多くは毎ターンの文脈の再送=cache_read)を可視化し、バグか設計どおりかを切り分けます。
費用・スキルがトークンを常駐で食う
SKILL.md トークン自己診断
入れているスキルが多い時に。SKILL.md は発火しなくても毎セッション文脈に常駐します。自分の SKILL.md を貼ると、毎回かかる常駐トークンと、3層に分けて読み込みを必要なぶんに絞った後の削減見込みを実測し、どの塊(API 仕様・表・設定)を切り出せるかを示します。
作業がツールの失敗で消える
CLI 版別 parse 失敗の安全度チェッカー
tool call could not be parsed で進行中の作業ごとターンが消える時に。自分のログから版別の失敗率を集計し、あなたにとって最も安全な CLI 版を見つけます(最悪の版は環境ごとに違います)。共有できるスコアカードつき。
セッションが二度と開けない(データの喪失)
拡張思考セッション救出ツール
拡張思考の長いセッションを開き直すと 400 thinking blocks cannot be modified が出て永久に開けなくなった時に。壊れた .jsonl から、会話を失わずに開き直せる復旧版を作ります。
作業が静かに消える・結果が捏造される(並列ツール)
並列キャンセル&捏造の監査
並列ツールの1つが失敗すると、pwdecho まで巻き添えで一斉キャンセルされ、モデルが受け取っていない結果を捏造することがあります。セッションの .jsonl を貼ると、巻き添えの規模と「捏造の候補」を洗い出します。
自律運用が無人で枠を溶かす(/loop・wakeup)
自律 /loop・wakeup の暴走監査
/loop や wakeup で自律運用すると、道具が偽の指示を繰り返し注入し、人がいない間に同じところを回って枠を溶かすことがあります。.jsonl を貼ると、繰り返し注入の run と無人で消費したターン数を洗い出します。
認証が作業の途中で黙って切れる
認証の静かな失効 自己診断(7軸)
ログインは通っていたのに、しばらくすると 401 や「認証が必要」で作業ごと止まる時に。6つの質問で、7つの経路(OAuthの更新の破損/macOSのスリープ/セッションの失効/VS Code拡張/複数の窓のずれ/Cowork/第三者のSSO)のどれかを切り分け、経路ごとの止め方と検証済みの予防の hook を示します。
秘密が守れているか不安(権限)
permissions.deny 網羅チェッカー
deny.env や鍵を書いても、catpython のサブプロセスで素通りされることがあります。自分の deny ルールを貼ると、何を守れていて何が素通りするかを判定します。
受け取った設定が安全か(サプライチェーン)
.claude 設定の罠スキャナ
他人から受け取ったリポジトリの .claude/ 設定を、信頼して開く前に検査します。貼り付けるだけで、hook の自動実行・環境変数の上書きによる鍵の漏れ・MCP の自動起動・権限の自己付与の4つの危険を判定します。

どのツールも、入力はあなたのブラウザの中だけで処理されます。ログやファイルがサーバーに送られることはありません。

こうした「気づけない静かな事故」を、実行の手前で止める無料のフック集が cc-safe-setup です(rm -rf、強制 push、秘密の漏れ、壊れたデプロイを止める例を多数収録。npx cc-safe-setup ひとつで導入)。

実際に出会った「成功と報告されたのに、実は失敗していた」事故と、その見つけ方・防ぎ方を一冊にまとめたのが Claude Code 事故防止ハンドブック / Kindle Unlimitedなら無料(¥800・第2章まで無料)です。

複数のエージェントを並列で走らせる構成(AGENTS.md × Claude Code)で起きる「設定の継承漏れ」や「worktree 隔離が黙って外れて子の編集が別ブランチに積まれるデータ消失」といった静かなずれの防ぎ方を、5,500件超の反応の最大の集積からコピーして使えるテンプレートまでまとめたのが AGENTS.md × Claude Code を両立する5つの方法(¥1,500・introまで無料)です。